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手帳やノートスケッチは、淡彩で楽しもう。水彩画との違いとは。

2021-08-26

手帳やノートスケッチは、淡彩で楽しもう。水彩画との違いとは。

手帳やノートにするペンスケッチに色をつける時、水彩絵の具を使い始めたはいいけど、うまくいかないなぁって感じていませんか?

いろいろ調べたり勉強してみるものの、どうも手こずってしまうという人は、もしかしたらちょっとした勘違いをしてるかもしれません。

それは、水彩絵の具を使う=水彩画、として調べてしまっているうちに起こってるんです・・・。

かつての私と同じ部分につまづいてるかも!

この記事では、かつて私が、水彩画の情報を見ては混乱していたことを踏まえ、手帳やノートスケッチは水彩画とは別物と考えるとうまくいく説明をしています。

こんな人に

  • 手帳・ノートスケッチで、ペンと水彩絵の具を使いたい人
  • 手帳・ノートスケッチで、水彩画の情報を見てうまくいかないと感じてる人

ここでいう水彩絵の具は、透明水彩絵の具のことです。
(一般的にも、手帳やノートスケッチで水彩絵の具といえば、透明水彩が多いですよ。)

手帳・ノートスケッチは、水彩画ではなく淡彩画として楽しもう。

手帳やノートスケッチでは、色をつけるために水彩絵の具を使うとしても、水彩画の知識をそのまま使うのは、ちょっと厳しいんです。

なぜなら、手帳やノートは、本格的な水彩紙とは違うから。

ですので、手帳やノートスケッチでは、水彩画というよりも、淡彩画として楽しみましょう。

淡彩画って、あまり聞いたことないかもしれませんが、詳しくは以下で説明していきますね。

水彩画と淡彩画のちがい

まず淡彩画も、水彩絵の具を使うという点では、水彩画の一種と言えます。

ですが、技法や考え方に違いがあります。

水彩画とは


水彩画とは、いちばんわかりやすくいうと、本格的な画家の先生が描かれるような絵を想像するといいと思います。

私もそうなんですが、美術系の学校を出た人でなければ、これがいちばん「あぁ、なるほど」ってわかりやすいんですよね。難しい話よりも。

補足していくと、よく「水彩絵の具は、水をたっぷり使う」と見聞きしますよね。

水彩画は、まさに絵の具にも紙にも、水をたっぷり使って描かれています。

なんなら、絵の具というより水で描かれているような感じさえします。これが、まさに水彩画。

たっぷりの水をつかって描ける専用の水彩紙があり、水彩画ではそういった紙を使用しています。

にじみやぼかし等、水彩絵の具独特の技法で描かれた水彩画は、ほんとうに美しくて見入ってしまいますよね!

残念ながら、手帳やノートでは、そこまではできません。紙がそこまで厚くないから。また、そうしないのが淡彩画となります。

水彩絵の具も使える手帳はありますが、本格的な水彩画を描くためというよりも、ふつうの手帳よりは厚めの紙だよ~という感じのものです。

淡彩画とは

淡彩画とは、水彩画と同様に水彩絵の具を使うけれど、さらっと色づけする程度のものをいいます。ですので、水もそんなにたっぷりとはなくても大丈夫なんです。

手帳やノートスケッチでは、まずペン使って絵を描いていくことが多いですが、そういったペン画では、ペンで描いた線を生かします。

そして色は、その線に添える感じでイメージするとうまくいきます。それが淡彩です。

しっかり塗っていくとか、いくつも色を重ねていくとか、多彩なテクニックを駆使していくというより、描いたもののに対する色のイメージ付けを、さらっとしていく感覚ですね。

手帳やノートスケッチで、水彩絵の具がうまく使えなかったのは「水」問題。

手帳やノートスケッチで水彩絵の具をうまく使えないと感じているとしたら、水彩画のテクニックや考え方を使おうとしているからではないでしょうか。

私は完全にそうでした・・・。

淡彩画なんていう言葉を知らなかったので、水彩画のテクニックや考え方しか情報が目にとまらなくて。

特に、「水彩絵の具は水をたっぷり使う」という言葉に、ずっととらわれていました。

水彩画と淡彩画の違いの中で、私が感じた最大の違いは、この「水」問題です。

手帳やノートスケッチでは、本格的な水彩紙とは違うため、紙に対する水分量は「少なめ」です。

そうなると必然的に、水彩画のようなテクニックはあまり使えません。

手帳やノートでは、水を生かすことより、ペン画の線を生かすことに考えをシフトしてみてください。色はさらっと、淡彩で。

好みの色を作るための水も、使う絵の具の量を少なくすればいいので、たっぷり用意しなくても大丈夫だったりします。

水筆一本だけでも描けたりしますしね!

まとめ

やはり水彩絵の具といえば「水をたっぷり使う」という情報になるので、「たっぷりの水を使いこなせない自分がダメなんだ」と落ち込んでしまったりもしますよね。

でも、それは水彩画の技法として片隅においておいてください。(それはそれで、役立つ知識でもあります。)

手帳やノートでペンスケッチを楽しむなら、ペンの線を生かして、さらっと色付けをする淡彩画として楽しんでください。

手帳やノートスケッチでは、紙に対する水分量は少なめに。

好みの色を作るための水も、絵の具の量を少なくすればいいので、そんなに必要ありません。

手帳やノートスケッチは、こんな感じで淡彩画として楽しむんだとわかると、しっかり塗ったり重ねたりをしすぎないので、色もきれいに出ますよ。

「なんかイイ感じ」と思える手帳・ノートスケッチになって、好きなページがどんどん増えますように。

素人の私がアレコレ見てきた中で、
淡彩という言葉を知ったことが、大きなスッキリポイントとなりました。

淡彩画がなんなのかということより、水彩画とは違うと気付いたことがポイントで、
考え方を切り替えることができました。
それで、透明水彩絵の具の扱いが楽になりましたよ~。

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