「絵を描きたいのに、何を描いていかわからない!」
絵を描く行為だけでなく「何を描こうか考えるとき」さえ楽しいものなのに、時々、そんな風に思ってしまうんです。
誰にも言わずにひっそりと思ってきたのですが(笑)、もしかしたら私と同じような人、実はけっこういらっしゃるのかも。
そんなわけで、この記事では、
- なぜ、何を描いていいかわからないと思うのか。(おもに水彩スケッチ)
- そんな時の、解決策。
について、思うことや、実際にやっていることなどを書いていきます。
こんな人に
- これから絵(スケッチ)を趣味にしたいけど、何を描いていいかわからない人
- 既に絵(スケッチ)を趣味にしているけど、ときどき、何を描いていいかわからなくなる人
私は、手帳やノート、小さなスケッチブックなどで、
おもにペンと水彩絵の具でスケッチしています。
もくじ
無意識に「これは絵にならない」と思い込んでいる。
絵を描くことに、思い込みによるイメージを持ってしまうパターンです。
「絵になる」という言葉がありますが、いかにも特別なもの、目立つもの、いわゆる陽の当たるものしか、描く選択肢に入っていないという具合。
私も無意識に、こんな風に選別してたなと感じることが結構あるんです。
個人的には、この考えは以前よりかなり減ったのですが、それでも、抜けきってないなぁと気づく時があります。
解決策
- 好きな絵をたくさん見て、「こんなの描きたい!」という気持ちを思い出す。
- 目の前にあるものを、順番に描いていく。
- 絵を描かずに、色遊びでワクワクする。
個人的には、「これは絵にならない」 (という感覚)=「描きたいのに、何を描いていいかわからない」、という文字通りの状態だと思っています。
絵になるものという感覚で、描くものを探していると、「描きたい」気持ちが弱くなっていくんですよね・・・。
なので私は、好きな絵をたくさん見て「こういうの描きたいんだ」という気持ちを思い出すのが、いちばん効果的でした。
実際、身近にある「なんかいい」「なんか心が動いた」を描くのが楽しいんだと、思い出すことができるんです。
「あれこれ考え過ぎずに、手を動かそう」という気持ちにもなれます。
そして、気負わずに、目の前にあるものから順番に描いていく。
もしかしたら、 「目の前にあるものから順番に描いていく 」方法は、 本番ノートには描きたくないって思うかもしれません。
私はそうでした。これは、手を動かすことが目的であって、心が動いたことを描くのとは、ちょっと違うから。
ですので、落書き感覚で描きまくる用に、自由帳を一冊持っておくのがおすすめです。
私は、マルマンのSOHOシリーズをそれに使っています。
描いてるうちに「あ、やっぱり描くの楽しい」と思い出すので、そうしたら、お気に入りのノートやスケッチブックに、ぜひ描いていってください!
色遊びに集中するのもおすすめです。絵の具や水彩色鉛筆で、ただ好きな色を紙面に塗って遊ぶだけ。
手は動かしているし、色を見てると癒されるし、気持ちがほぐれてきます。
ワクワク感を思い出せるので、個人的にはこれもかなり効果的だと感じています。
本当は描きたいものがあるけど、「それは描けない」と思っている。
本当は描いてみたいものはたくさんあるのに、むずかしそう・スキルがないからと、「それは描けない」と思っているパターン。
私自身も、「何を描きたいはかわからないんじゃなくて、ただ避けてるだけでは?」と、自分で自分につっこむことがあります。
これは無意識ではなく、ほぼ自覚があって思っているので、避けずに描いてみるしかないんですよね。
でも、むずかしいそうだと思う気持ちは、工夫すれば解消できます。
解決策
- 角度を変える(モノなら置き方を変える。景色なら自分の立ち位置を変える。)
- 視界にある全てを描こうとしない
- 対象物そのものも、省略しながら描く
斜めから見てスケッチするのは、慣れないと難しいもんです。私も苦手です。
対象物は角度をつけず、真正面、あるいは、真上から見ると、描きやすくなりますよ。
また、特に景色を描きたいときにありがちですが、周りのものも全部描きこもうとすると大変です。
周りのものは、いれたいものだけ描く。描きたいものだけでいい!と割り切りましょう。
対象物そのものについても同様で、すべてを細かく描き込まなくてOK。
スケッチって、そんな風に楽しめばいいのだと思い出してみてください。
私も、これはもう、何度も何度も、自分に言い聞かせています。
いろんな所に出かけないと、描きたいものをみつけられないと感じている。
旅とか外食とか、どこかに出かけたり、しないと、描くものがないと思ってしまうパターン。
おうち時間が大好きで苦にならない、こんなタイプの私でも、この感覚に陥ることがあります。
まったりし過ぎちゃうのかな・・・。
でも、これにはカンタンな解決策があります。
解決策
- 行ってみたい場所を描く
- 食べたいものを描く
- 過去に行った場所や、食べたものを描く
これは楽しいです!なんなら私は、こんなのばっかり描いてるかもしれない!?
単に「今は描く気分ではない」だけかもしれない。
そもそも論なんですが、「描きたいものがわからない」という言葉を使いながらも、実は「今はあんまり描く気分ではない」と思っていることも、あるかもしれません。
解決策
- 無理して描かない!
一時的に、今はちょっと気分じゃないなと感じている時期なら、無理して描くこともないですよね。
どんなに好きなことでも、リフレッシュの時間、離れる時間が欲しいと思うこはあります。
気が乗らないときや、一時的に飽きたり、他に興味が移るときもありますから。
単なる周期のようなものです。気にしない、気にしない!
私も、こういうターンは普通にあります。そんな時は、描いてません。
描きたいものがわからない時、本当の解決策はやっぱり「描くこと」
ここまでは、思い込みや、気分的なことを書いてきました。
が、それでも尚「描きたいものがわからない」と思ってしまうとき、本当の解決策は、やっぱりこれ。
解決策
- 描いてみつけていく
つまり「行動しよう」ということです。Take action!
行動してみないことには、何をしていいかもわからないですもんね。
絵なら、やっぱり手を動かしてみないと。
これは、私自身も、自分に言い聞かせてる部分です。
描くと、不思議と次、また次と、描きたくなっていきます。
頭では「描きたい」と思ったものでも、いざ描いてみると、そこまで気持ちが上がらないものもあるんです。
その逆もあって、面白い事に、描いてみたら意外とハマるものもあるんですよ。
本格的な絵画のことは、私には全然わからりませんが、スケッチは、ある意味、自分流の楽しみ方を見つけていけばいいもの。
この「見つけていく」ことがまた、楽しいと感じています。
すべての「過程」も楽しむ
「漠然としすぎてわからない」であれば、小さなテーマを決めながら描いていくのがおすすめ。
たとえば、キッチン雑貨、ランチ、花、スイーツ、パン、なんでもOK。
さいごに。│描きたいものを考えるより、自分の気持ち
描きたいものは、頭で先に決められるものではない、そう思っていたほうがいいのかも。
まず、「何か」を描いてみる。
本当は描く気分じゃないなら描かなくていいから、
描きたくなったら、「何か」描こう。
いちばん避けたいのは、ずっと同じところでグルグルして煮詰まってしまうことだけです。
「頭で考える」が過ぎずに、動かすのは心と手。気軽に楽しみましょう。
この記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです。